(株)藤田鑑定事務所   社団法人日本損害保険協会登録の技術アジャスターによる自動車事故の損害調査業務会社です。富山県を中心に活動しています。
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工学鑑定の文献情報
交通事故の工学鑑定を行うにあたり、参考になる文献は多数あります。
ここではその中で、非常に役立つと思われる文献を順次紹介していきます。
なお、ここで紹介する文献の選択はあくまで弊社の主観によるものであり、すべての文献を網羅しているわけではありませんので、ご了承ください。
また、その他にも良い文献があるという情報がありましたら、お問い合わせページよりご連絡いただければ幸いです。
バリア衝突実験写真集 第3版、2011年、株式会社自研センター
第2版に次ぐ第3版が自研センターより出版された。
この第3版では、偏心ポール衝突や車対車側面衝突、車対車フルラップ追突、そして側面擦過衝突など、多様な衝突条件での実験結果が掲載されている。
側面衝突ではメカニカル部品(サスペンション部品)の損傷有無が詳細に掲載されており、衝突速度とサスペンション部品の損傷の関係が非常に参考になる。
フルラップ追突では、同種同型車同士で速度を変化させた結果が掲載されており、衝突速度の推定には非常に役立つ情報である。
擦過衝突も他にはない情報で、損傷と入力方向の関係を勉強するための良い教材であると考える。
なお、この書籍についての詳細な解説が、自研センターニュース(2011年12月)第435号に掲載されているので、本書を所有している方はそちらも要確認である。
新火災調査教本<全8巻> 監修 東京消防庁、2007年、財団法人東京防災指導協会
 燃焼理論から微小火源、車両火災までの火災の基礎的情報が掲載された文献。火災調査には必須の文献のひとつ。
第8巻が車両火災についての記載。
 
バリア衝突実験写真集 追補版、2005年、株式会社自研センター
 JNCAPやNHTSA、IIHS、EuroNCAPで公開されている衝突実験は50km/h超の高速衝突が主体だが、実際の事故はそれよりも低速な場合が多い。
そのように事故として非常に件数の多い低速の衝突実験結果を公表しているのは、世界を見渡しても自研センターぐらいという、非常に貴重な写真集。
2002年の初版に次ぐ第2版。
Hermann Steffan and Andreas Moser, The Collision and Trajectory Models of PC-CRASH, SAE paper 960886, 1996
 交通事故シミュレーションPC-CRASH(オーストリア, DSD社)で使用されているモデルが解説されている。
前述のBrach博士の2次元衝突モデルや、JARI石川氏による負の反発係数の考え方とは異なり、衝突面と反発係数ひとつの設定で衝突をモデル化しているところが特徴的。
 
新版自動車事故工学 -事故再現の手法-、江守一郎著、1993年、技術書院
 日本における交通事故工学の第一人者である故江守一郎教授(成蹊大学)の著書であり、交通事故における工学鑑定の基本が多く掲載。
交通事故工学を学びたい人は、まずはこの本を熟読されることを推奨。
実用 自動車事故工学 -事故の解析と再現-、江守一郎著、1985年、技術書院
 同じく故江守一郎教授による著書。
鑑定事例集としての位置づけになり、読み物としても秀逸。
新版自動車事故工学 -事故再現の手法-、江守一郎著、1974年、技術書院
 上記「新版」の改訂前の版。
 
実用 自動車事故鑑定工学、林洋著、1992年、技術書院
 元日本自動車研究所研究員の林洋氏による著書。
交通事故鑑定に必要な情報の中で、発刊当時までに公表されているデータはほぼ網羅されていると言って良いほど情報量が多い。
工学鑑定を実務とする人には必須の文献。
 
自動車交通事故とその調査(交通工学実務双書9)、佐藤武、1987年、技術書院
日本における交通事故工学のもう一人の第一人者ともいえる故佐藤武教授(慶応大学)による著書。
交通事故によって生成される各種痕跡を理論的、体系的に述べてある本は、後にも先にもこの本のみと思われる。
また、むち打ちを含む人体損傷に関する記述も豊富。
Vehicle Accident Analysis and Reconstruction Methods、Raymond M. Brach and R. Matthew Brach、2005年、SAE International
 アメリカのBrach博士による交通事故再現の理論をまとめた文献。
米国での交通事故鑑定に関する考え方だけではなく、衝突理論の基礎も学べる書籍。
この本を読むと、米国は国を挙げて交通事故工学の発展に取り組んでいることが良く理解できる。
(EDRについての内容を追加した改訂版も出版されている)
 
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